たまにしかやらないからコマンド忘れるシリーズです。
まずパーティションを作ります。
# gdisk /dev/vdb
x
エキスパートモードに切り替え。n
protective mbr を造る。d
セクタアラインメントを表示。(2048 になってるかな)l
セクタアラインメントを変更。 8
を入力。8
m
エキスパートモードを抜ける。n
新規パーティションを作成。今回はディスク丸ごと pv にする予定なのでほとんど default の値を使用してます。ただしパーティションタイプは 8e00 Linux LVM
を選択する。8e00
w
書き込んで終了
-M
は lvm のメタデータのバージョン(1 | 2)を指定します。ちなみに -t
を付けてテストするとすごくダメっぽいエラーが出力されますが、本番はあっさり通ります。
# pvcreate -M2 /dev/vdb1 Physical volume "/dev/vdb1" successfully created. # pvs PV VG Fmt Attr PSize PFree /dev/vdb1 lvm2 --- 8.00g 8.00g
-M
は pv と同じくメタデータのバージョンです。-s
はエクステントサイズを指定するオプションで、今後 lv 作る時にはこのサイズのエクステントを何個割り当てるか……という考え方になります。要は最小単位のサイズです。1つの lv には最大で 65534 個のエクステントまでしか割り当てられないため、例えばデフォルトのエクステントサイズ 4MiB を指定した場合、1つの lv のサイズは最大 256GiB になります。用途にもよりますが、あんまり小さいサイズを指定しても制限がキツくなるだけなので、うちの環境ではちょっと大きめの値を指定するようにしています1)。
そしてコマンドの末尾は <vg の名前> <使用する pv> と続きます。
# vgcreate -M2 -s 128m vg001 /dev/vdb1 Volume group "vg001" successfully created # vgs VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree vg001 1 0 0 wz--n- 7.88g 7.88g
128MiB 以下の lv 作る要件はこのサーバーにはまず無いでしょう……という考え方で、できるだけ大きな値を指定した方が良い気がします。
-L
でサイズ(今回は2GiB)、-n
で lv の名前を指定して、最後に lv を作る先の vg を指定します。
# lvcreate -L2g -n lv001 vg001 Logical volume "lv001" created.
ちなみにパフォーマンスを求めて物理的に連続した領域を確保したい場合は -Cy
とか付けると良いみたいです。
-L
はファイルシステムのラベルを指定します。なくても問題ありません。
# mkfs.ext4 -Lpostgres /dev/vg001/lv001 mke2fs 1.43.3 (04-Sep-2016) Creating filesystem with 524288 4k blocks and 131072 inodes Filesystem UUID: 09904288-70b0-4a1c-80b8-af5116156663 Superblock backups stored on blocks: 32768, 98304, 163840, 229376, 294912 Allocating group tables: done Writing inode tables: done Creating journal (16384 blocks): done Writing superblocks and filesystem accounting information: done
ひととおり作りました。これでマウントして使うことができるようになります。